KRIS VAN ASSCHE 2010 AW テーラード Dior Homme Tracing Kris Van Asscheの詳細情報
Tracing Kris Van Assche。KRIS VAN ASSCHEの2010-11年秋冬コレクションによるテーラードジャケットです。ブラックを基調とした表地には、織りやネップを思わせる不均一な表情があり、クラシックなテーラリングに硬質で退廃的な質感を加えています。長いラペル、低めに設定されたボタン位置、縦方向を強調する身頃が、細身ながら強い存在感を生み出しています。2010-11年秋冬シーズンの中心となったのは、テーラリングとスポーティーな要素の融合です。黒やグレーのフランネル、コンパクトウールを用いたスーツやロングジャケットに、チェックシャツ、ゆとりのあるパンツ、ギャザー入りの裾、ビーニー、コンバットブーツなどのカジュアルな要素を組み合わせ、フォーマルウェアの規律を若々しくリラックスしたスタイルへと崩していました。当時クリス・ヴァン・アッシュは、自身のシグネチャーブランドと並行してDior Hommeのアーティスティック・ディレクターを務めていました。2010-11年秋冬のDior Hommeでは、メゾンの精緻なテーラリングを土台に、スリムなスーツ、流れるようなトレンチコート、クロムビーコート、オーバーサイズのピーコート、スーツジャケットの上に重ねるレザーボンバーなどを展開しています。Dior Hommeではクチュールメゾンとしての緊張感や端正な仕立てをより強く打ち出す一方、本人名義のKRIS VAN ASSCHEでは、そのテーラリングをスポーツ、ワーク、ストリート由来の要素によって崩し、より自由で日常的な男性像へと展開していました。若々しいテーラリングにスポーツやワークウェアを融合し、ウールパンツへスウェットパンツのようなゴム仕様を取り入れる手法は、当時のシグネチャーブランドを象徴するアプローチでした。本品は、Dior Hommeで培われた緻密なテーラリングの感覚と、本人名義ならではのスポーティーでリラックスしたプロポーションが交差した一着です。細身のスラックスでシャープにまとめるほか、色落ちしたストレートデニムや重厚なブーツを合わせることで、同シーズンが提示したフォーマルとカジュアルの対比を生かせます。実寸着丈:約77cm